blue moon
「乃亜。聞いてる?」

色んな事を考えてた
アタシは
青夜の話を聞いていなかった。

「ゴメン。何?」

「だからぁ〜!!
友達と電話変わるから」

何で変わるのか
いきさつを聞いていなかったアタシは
少しだけあせった。


「もしもーし」

青夜よりも
声の低い男の子が出た。

「はじめまして」

アタシは一応
礼儀正しくあいさつを
してみた。

「はじめまして
ちがいますよ」

「えっ??誰ですか?」

いったい誰だか
心当たりもない。

「青夜さんに声かけられた時
運転席にいたの
おぼえてますか?」

ようやく誰だか
わかった。

運転席にいた
チャラチャラした感じの怖そうな子だ。

「思い出しました」

ちゃんと覚えてる事を
伝えると

「よかった」

その子はうれしそうに
答えた。


この前の印象とはちがい
きちんと敬語を使う
好青年て感じだ。
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