blue moon
寂しい夜
「おつかれさまです」

今日も接骨院の受付の仕事が終了。

1人暮らしのアタシは
何かとお金がかかる。
ココでの給料じゃ
毎月ギリギリだ。
それでも働きやすい環境のおかげで
二年以上も働かせてもらっている。

最初はカワイイ白衣が着れる事がうれしかった。
でも二年間も着てれば
ただの"作業着"でしかない。


「乃亜〜。もう帰る?」

同僚のリカちゃん。
職場内で唯一の同い年ということで仲良くしてもらっている。

アタシとは正反対で
美人で大人っぽくて自信で満ちあふれてる
リカちゃん。

"ゴージャス"

この言葉がピッタリ当てはまる。

「今週末あいてる?」

更衣室で白衣を脱ぎながらきいてきた。

「あいてるよ」

「合コンの人数が足らんねんけど…」

人見知りをするアタシは正直そうゆう席が苦手。

「アタシお酒飲めないからなぁ〜」

どうもアルコールが体質に合わないみたいで
ひと口でもアルコールを摂取するとジンマシンが出てしまう。

「飲まなくても全然問題ないから平気」

「飲まなくてイイなら
行こうかな」

合コン参加が決定した時には2人とも白衣から
私服に着替え終わっていた。
< 4 / 202 >

この作品をシェア

pagetop