blue moon
冷静になり始めたら
歩くペースも
おそくなってきた。


グッと顔を上げ
空を見た。


今日も
月がキレイだ。


「青夜に会いたい」

そうつぶやく
自分がいた。

青夜からの優しさが
ほしいわけではなく
ただ純粋に
青夜に会いたくなった。

ただ隣にいてくれる
それだけでいい。

アタシの中で
青夜の存在は
大きくなっていた。


出会い方は最悪。
最初は迷惑だった。

素性を知り困った。

それでも今は
青夜に会いたい
と思う。
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