blue moon
「ゆっくり寝ときや」

青夜は
アタシの頭をポンポン
たたいた。


「眠くないもん」

子供あつかいされたから
反抗するような事を
言ってみた。

二歳下なのに
青夜はいつも
大人っぽい。

アタシのほうが年上なのに
いつも子供あつかいをしてくる。


「ほんなら行くで」


青夜が玄関まで向かったから
後ろをついて行った。


「ちゃんとカギかけや」

案外
心配性らしい。

「帰ってきたら
連絡するからな」

青夜は小さく手をふりながら
玄関のドアをしめた。
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