blue moon
そんなメールを送ってみても
何の連絡もない。


昨日から
ほとんど寝ていなかったけど
また今夜も眠れない。


アタシは
思いだしたかのように
カーテンをあけた。

月を見たかった。

青夜と過ごす夜は
あんなにキラキラしていた。

今はまた
あの寂しかった夜に
戻ってしまった。

「どこ行っちゃったんだろうね?」

久しぶりに
月に話しかけた。

もちろん
月からの返事なんかあるわけがない。

「お願いします。
青夜を返して下さい」

強く強く
願った。
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