blue moon
つかみ合ったまま二人は一歩もゆずらない。


さすがに
あきれてきたのか
青夜は二人に近寄った。

両者の頭を軽くたたき
二人をとめた。

「後日
話聞くから今日は帰れ」

青夜の一言で
二人はそれぞれ
うつむきながら
帰って行った。


みんなと別れ
車に乗りこんだ
アタシと青夜。


さっきの出来事を
きいてはいけない気がして
なかなかクチに出せずにいた。


「はぁ〜」

めずらしく
青夜は大きなためいきをついた。


「どうした?」


ためいきの理由は
何となくわかっていたけどきいてみた。


「あいつらアホや」


あきれ顔で言った。


「あの二人仲悪いの?」


やっと
ききたかった事をきけた。
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