俺様なアイツのしつけ方。
(どこがカッコいいんだか…。あんなん無愛想のカッコつけじゃねぇか)
ぶつぶつ心の中でぼやきながら自分の席につく。
教科書も筆箱も入っていない軽い鞄を机の横にかけると、ダルそうに深く椅子に腰かける。
(あ-、授業かったりぃな…。まぁ今日の放課後はカラオケの約束だしそれまでの辛抱だけど…。てか1時間目何だっけ……、ん?)
「やべっ!?」
ガタッと勢いよく起き上がって、授業を思い出す。
1時間目の英語は自分が答えなくてはならない課題が出されていたはずだ。
(だぁもぉ、俺英語苦手だっつ-のに…)
ガシガシと頭を掻いて、ふと前の背中を見つめる。
頭にはいつかの女子との会話が浮かんでいた。