俺様なアイツのしつけ方。
「嫌ぁっ!!」


クラス表を見た未花は教室に向かう途中の階段で、急に足を止めて叫んだ。


「びっくりしたぁ…。未花、急に叫ばないでよ。恥ずかしいでしょ!!」

「だってぇ…琴羽と一緒のクラスが良かったんだもん」

「休み時間に会えるでしょ」

「待ちきれない!!…ってか、それだけぢゃ足りない!!」

「大げさだよ…もぉ」


ため息をついて、琴羽は再び階段を登り始めた。

後ろからまだ何か呟きながら、とぼとぼと未花がついてくる。

それを呆れ半分に見つめながら、歩いていくと琴羽のクラスであるA組に着いた。

ちなみに未花はC組。

だから、ここでお別れだ。


「ぢゃあ、また後でね」

「…うん」


まだ納得いかないのか、不機嫌そうに未花が返事をする。

苦笑して未花を見送ると、琴羽は教室に入った。




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