俺様なアイツのしつけ方。
「ここ、間違ってる」

「えっ!?」


慌ててノートを見直すが、どこが間違っているのか分からない。


「どこ」

「ここだって。…xを代入だろぉが」

「え、なんで」


どぉしてそぉなるのかが分からず、首を傾げる琴羽を見て蓮がため息をつく。


「お前中学で何やってたんだよ」

「う、うっさいな」


ふん、とそっぽを向く琴羽。

蓮はそんな琴羽の耳を引っ張る。


「いっ!?」

「ちゃんと教科書見ろ。ここ、やり方載ってんぢゃん」


教科書を指差す。


「まさか、ただ開いてた訳ぢゃないよな?」

「…はい」


口答えをしようものなら、教室の窓から落とすぞコラ。…なんてオーラ丸出しの蓮を見て素直に返事をする琴羽。

ちなみにこの教室は2階。
1年だから2階でよかったものの、この高さから落ちたら捻挫、悪くて骨折くらいはするだろう。

大人しくしていた方がよさそうだ。






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