俺様なアイツのしつけ方。
「普段授業で何やってんだよ。ノートに写すだけが授業ぢゃねぇんだぞ」

「わ、分かってるわよ」

「どうだか。センセーの話し聞いてんのか?」

「聞いてるっつーの!!」


たった今大人しくしていると決めたのに、もう叫んで頬を膨らます。


「蓮こそ。授業なんて全然出てないぢゃない」

「俺は頭がいいからいいんです」


頬杖をついて、しれっと答える蓮。

ムカつく。


「聞いたよ。中学ではずっと学年1位だったんだって?」

「まぁね。ってか高校でも1位だけどね」

「あっそ」


カチンとくることばっかなので、そこでその話題は終了させる。


「おら、早くやれよ」


顎で指されて、琴羽はムッときた。

べーっと舌を出すと、再びノートに目を移す。


「センセーかあんたは」

「なんか言ったか」

「言ってません〜!!」



それから2時間。

蓮の地獄の試験勉強は続いた。







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