俺様なアイツのしつけ方。
日曜日。

朝から夏野家は賑やかだった。


「きゃ〜!!服選びに時間かかって、寝坊したぁっ!!」

叫びながら、琴羽が洗面所と部屋を行ったり来たりしている。

あまりにドタドタ走るので、水結が顔を出した。


「琴羽ちゃん、うるさい」

「ご、ごめん水結」


眠たい目を擦っている水結に謝りながら、支度を急ぐ琴羽。

それを眺めていた水結は、やっと気づいた。


「あ、そぉか。琴羽ちゃん今日は蓮くんと遊びに行くんだっけ」

「うん、そぉ」


すると水結がにっこり微笑んだ。


「髪型とメイクは水結に任せて♪」

「え?」


なんだか楽しそうな水結に首を傾げる琴羽であった。







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