俺様なアイツのしつけ方。
せなと蓮の会話を眺めていると、なんだか心が暖かくなる。
「えへへ…」
平和だなぁ…なんて微笑んだ琴羽。
刹那。
「なに笑ってんだ、気持ち悪い」
「!!」
蓮が不審そぉに眉を寄せる。
琴羽は見られたことによる恥ずかしさから顔を真っ赤にさせた。
「うるさいわね、ちょっと考え事してただけよ」
つん、とそっぽを向く。
「…ぁ??考え事??」
なに考えてたんだ??…と蓮が問いかけようとしたが、うまい具合にアナウンスと被った。
<迷子のお呼びだしを致します。パパとママと来た、神谷瀬名(カミヤセナ)くん??>
「あいっ!!」
名前を呼ばれ、反射的に手を挙げる瀬名。
「……」
「……」
2人の間に沈黙が流れる。
その間にもアナウンスは流れ続けている。
<瀬名く-ん!!ご両親が心配してますよ-。分かったら近くの大人に助けてもらってくださいね-。パパとママは赤い屋根の建物で待ってますからね-♪>
何回か繰り返したのち、アナウンスが終了した。
ちらっと、蓮を見る琴羽。
蓮の表情が(だから最初から迷子センターに行けばよかったんだよ、この馬鹿が)…と物語っている。
「ごめん…」
しゅん、となる琴羽の頭をひと撫でして立ち上がる蓮。
「瀬名、母さんと父さんが待ってるってさ」
「う??」
きょとん、とする瀬名を抱き上げる。
「ほら、琴羽も行くぞ」
やっと立ち上がった琴羽を見てそっと微笑むと2人は迷子センターに向かった。
「えへへ…」
平和だなぁ…なんて微笑んだ琴羽。
刹那。
「なに笑ってんだ、気持ち悪い」
「!!」
蓮が不審そぉに眉を寄せる。
琴羽は見られたことによる恥ずかしさから顔を真っ赤にさせた。
「うるさいわね、ちょっと考え事してただけよ」
つん、とそっぽを向く。
「…ぁ??考え事??」
なに考えてたんだ??…と蓮が問いかけようとしたが、うまい具合にアナウンスと被った。
<迷子のお呼びだしを致します。パパとママと来た、神谷瀬名(カミヤセナ)くん??>
「あいっ!!」
名前を呼ばれ、反射的に手を挙げる瀬名。
「……」
「……」
2人の間に沈黙が流れる。
その間にもアナウンスは流れ続けている。
<瀬名く-ん!!ご両親が心配してますよ-。分かったら近くの大人に助けてもらってくださいね-。パパとママは赤い屋根の建物で待ってますからね-♪>
何回か繰り返したのち、アナウンスが終了した。
ちらっと、蓮を見る琴羽。
蓮の表情が(だから最初から迷子センターに行けばよかったんだよ、この馬鹿が)…と物語っている。
「ごめん…」
しゅん、となる琴羽の頭をひと撫でして立ち上がる蓮。
「瀬名、母さんと父さんが待ってるってさ」
「う??」
きょとん、とする瀬名を抱き上げる。
「ほら、琴羽も行くぞ」
やっと立ち上がった琴羽を見てそっと微笑むと2人は迷子センターに向かった。