俺様なアイツのしつけ方。
「お名前は…確か」

「麻緋(アサヒ)…」

「そぉそぉ、麻緋くん!!」


蓮が呟くと、思い出したと女性が笑った。


「この人が、その病院で働いてて…麻緋くんとよく話すのよ」

「はぁ…」


男性が笑った。


「そぉか…、麻緋くんのお兄さんか。よく話しは聞いているよ」

「……」


何も答えない蓮を不審に思い、口を塞がれたまま顔を上げた琴羽は、一瞬何かを堪えるかのような表情をした蓮を見た。

声をかけようとしたが、口を塞がれたままなので何も言えない。

その時、瀬名がぐずり始めた。


「あらら、おしめを変える時間かなぁ??」


女性が瀬名をあやす。


「本当にありがとぉございました」


改めて蓮と琴羽に頭を下げ、2人は出ていった。








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