俺様なアイツのしつけ方。
結局蓮は、午前中の授業を全て寝て過ごしたわけなのだが…

復活するなり、いつもの俺様キャラに逆戻りしてしまったわけで…。


「おい、琴羽」

「なに??」


鞄からお弁当を出しつつ席を立とうとすると、やっと目を覚ました蓮に呼び止められた。


「飲み物買ってこい」

「…はぁ!?」

「いつもの」


いつもの=珈琲牛乳。

蓮の一言で分かってしまう自分が憎い…。


「なんで、私が…」

「屋上で待ってっから。早くな」


琴羽の言葉を遮るなり席を立ち、教室を出ていってしまう蓮。

琴羽はため息をついて、売店へと急いだ。






「うっわ-…凄い人…」


売店というものを始めて目にしたわけだが、とにかく人だかりが凄かった。

これなら、蓮が行きたがらないのも分かる気がする。
仕方なく、列の最後尾に並ぶ。


「…あれ、琴羽??」


と、背後から声をかけられた。

振り替えると、未花が立っている。


「未花??…ここに用事??」

「うん。ジュース買いにね」


微笑みながら琴羽の後ろに並ぶ未花。


「凄いね、人。私初めて来たよ…」

「未花も最近利用し始めたんだけどね-…」

「そうなんだ」


なんて話しているうちに、順番が回ってきた。


「珈琲牛乳と…あと、グレープフルーツジュースくださ-い」

「はいよ-」


売店のおばさんにお金を渡して、レジを離れる。


「オレンジジュース一個」


未花も買い終わり、琴羽の元へ戻ってきた。








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