俺様なアイツのしつけ方。
「小宮蓮…!!」

「昨日のプリント女ぢゃん」


―――ブチッ


「プリント女ってなによ!?」

「なんだ不満か? ぢゃあ、お節介女でもいいけど…」

「どっちも嫌よ!!」

「はぁ?…まぁ、いいや。どうせ、俺とお前は今後一切関わらないことになってっから」

「当たり前でしょ。私だってあんたみたいな…」

「あれ〜!!蓮ぢゃん!?」

「…?」


言い返そうとしていた琴羽は、背後から聞こえてきた声に驚いて振り返った。

見るからにチャラチャラした男子生徒が数人立っていた。


「あれ、もしかして蓮の彼女?」

「え…」


琴羽は急に覗き込まれて、言葉に詰まる。


「蓮が女の子と話してるなんて珍しいぢゃん」

「別に…」


蓮は、素っ気ない返事をした。

機嫌が悪いみたいだ。


「名前なんてゆーの?」

「夏野琴羽」

「へぇ?」


男子生徒は、琴羽の名前を聞くと微笑んだ。


「これから遊ばない?」

「は?」

「クラスマッチの練習やるんだよ。琴羽ちゃんもおいで」

「クラスマッチ…ですか」


クラスマッチについては、入学案内で読んだ。

決められた種目をクラスで競うのだ。

もちろん成績が1番いいクラスが優勝。



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