俺様なアイツのしつけ方。
その後、駆けつけた警察に春也の身柄を預け3人は公園に来ていた。


「それで…未花…」

「私は薬やってない!!」


言い出しにくそうな琴羽に振り向いて未花は叫んだ。


「本当だよ? 信じ「信じるよ」


琴羽は未花を抱き締めた。


「ごめんね、未花…。私…未花の存在が大きすぎて当たり前に隣にいるから勘違いしてたの。未花が私にくれた光…」

「琴羽…」

「これ…」


琴羽はポケットから未花のキーホルダーを取り出した。


「それ…」

「未花落としたでしょ」

「覚えてるの?」

「当たり前だよ。私と未花のお揃いでしょ。鞄につけたんだから」


微笑んでそれを未花に渡すと、未花は大切そうにそれを受け取った。


「私…未花とまた仲良くしたいの…。だめ、かなぁ…」


恐る恐る問いかける琴羽に未花は一瞬瞬きした後微笑んだ。


「もちろん、いいに決まってるでしょ!!」


抱き着いてくる未花を受け止め、琴羽は幸せそうに微笑んだ。


「未花」

「ん?」

「友達になってくれてありがとう」











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