届くはずのない想い【バスケ編】
3年生12人が並んだ前に、1、2年生も並ぶ。

そしてわたしたちに渡されたものは。


「すっご! 千羽鶴じゃん」


そう誰かが言うと、鈴音と莉夏が泣き出した。

もうこの2人は涙もろいんだから。

なんて思ってたわたしも、もらい泣きをしてしまった。

これで実感が湧いたんだろう。

“もう終わり"だと。
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