糸を切られたマリオネット
ガラスケース
彼は冷蔵庫の中を見て、とても満足そうだ
「さて、お茶でもしますか」と2人でソファに座った
なんか不思議な感じがする
「どうしました?」
「えっと、渋谷さんが絵筆とか鉛筆以外の物を持ってたのが不思議でした」
「…そう」
私がまだ半分も飲み終わっていないアイスティーを
ローテーブルに置いた瞬間
グイっと彼は私を引き寄せて
「今、抱いてもいいですか?」
知ってるくせに
私が拒否しないこと
それなのにわざわざ聞くなんて
「はい」