糸を切られたマリオネット


「あの、」

「なんですか?」



「お風呂出てからでも…」

「ダメです」


だって



「何がそんなに恥ずかしいのですか?」

「急に、日常的になったから……」



そう。あれだけ麻痺していた感覚が急に正常に戻った
変化についていけない



「へぇ」と言いながら彼の手は止まらない




「僕の可愛いお人形だから沢山愛してあげます。

沢山愛でて壊れても、僕が直してあげます」



キスの雨が降ってきた



「―だから、ねぇ、鳴きなよ」




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