未定
「よかった覚えてた!
今日も部活?」
「うん。」
「じゃあ頑張ってね!ばいばい!」
「…ばいばい。」
爽やかな少年は爽やかで屈託のない笑顔を見せて手を振って去っていく。
少し出遅れたが私も営業スマイルで応戦。
しかしやられてしまった。
あの爽やかな少年。
あの眉を下げて笑う爽やかな笑顔。
そして爽やかな顔からは想像がつかない低くて落ち着いた声。
完全にやられた。
人生初の一目惚れを体験した高校1年の春。