17歳─恋のはじまり─
第2章 高2─秋─

1.「お前…いや、何でもない…」

ワーワー…


「あっつ…」


長い夏休みが明けて
2学期。

まだまだ残暑は
キツくてすでにバテそう…


だけど、

夏休みで佐々木くんは
あたしに打ち明けてくれた。

この2学期で、
もっと距離を縮められたらいいな…


「ふぅ…」

体育の授業中、
千紗が日陰で休憩。


「……あれ、瑛司?」



あたしの視線の先に

なぜか木陰で1人座り込んでる
瑛司が居て。

あたしは首を傾げた。



男子って今、
サッカーだよね?

瑛司、サッカー
好きなはずなのに……


隣のクラスと合同の
体育だから、

多分人の多さに
先生は気づかない…はず。


千紗がコソッと動いた。
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