17歳─恋のはじまり─
「つか、早く戻んないと先生に見つかんぞ」

「あ、うん…そうだね」



本当は夏祭りに一緒に
行けなかったこと、

きちんと謝りたかったんだけど…


千紗が仕方なく
立ち上がって。


「じゃーね」

「おう!」



その場から離れた。


「…………」


その姿を見つめながら
瑛司が右膝に手を当てて。

顔をしかめた。


ズキズキと痛い。
違和感もある。

膝の痛みが、

夏休み前よりも増してる気がした……

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