17歳─恋のはじまり─
でも、

普通に話す瑛司を見て
あたしはそれ程

深く考えなかった。


もし、

この時に
もっと踏み込んでいれば

もっと瑛司のことを
考えていれば

あんなことには
ならなかったのかな…



「じゃーな」

「あ、うん」


学校に着いて
それぞれの教室に入ると、

立夏があたしを見て
ニヤニヤしていた。



「……な、何?」

「千紗ってさー、いつも瑛司くんと登校してくんじゃん?」

「まぁ同じマンションだし」

「…恋人じゃないのに?」

「え、何が言いたいの?」

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