17歳─恋のはじまり─
「な、んだよ…これ」
「俺が渡したら、千紗は絶対受け取らない…」
「何言って、んだよ」
そんな、先が見えないような
言い方すんなよ…
そんな、死ぬ準備みたいなこと
してんじゃねぇよ…
なかなか受け取らない佐々木に
瑛司が酸素マスクを外して、
ゆっくり起き上がった。
「頼むから、」
「……」
「お前にしか出来ないだろ」
「ふざけんなっ。こんなもの受け取れるか」
「俺には、時間がないんだよっ」
息を乱しながら
俺を見るコイツに、
俺はグッと拳を握って。
ゆっくりとそれに手を
伸ばした。
「…はぁ、さんきゅ…」
受け取った佐々木に
瑛司がホッとしたように
バタッとベッドに横になる。
酸素マスクを口元に
当てて、
息を整えた。
「俺が渡したら、千紗は絶対受け取らない…」
「何言って、んだよ」
そんな、先が見えないような
言い方すんなよ…
そんな、死ぬ準備みたいなこと
してんじゃねぇよ…
なかなか受け取らない佐々木に
瑛司が酸素マスクを外して、
ゆっくり起き上がった。
「頼むから、」
「……」
「お前にしか出来ないだろ」
「ふざけんなっ。こんなもの受け取れるか」
「俺には、時間がないんだよっ」
息を乱しながら
俺を見るコイツに、
俺はグッと拳を握って。
ゆっくりとそれに手を
伸ばした。
「…はぁ、さんきゅ…」
受け取った佐々木に
瑛司がホッとしたように
バタッとベッドに横になる。
酸素マスクを口元に
当てて、
息を整えた。