17歳─恋のはじまり─
おばさん…?

あたし達にそう言う
おばさんの顔は引きつっていて。


「!」

震える手を握りしめていた。

おばさんも、不安なんだ。

なのにこんな時にまで
あたし達に気を遣って…


「おばさん、瑛司なら大丈夫だよ」

「千紗ちゃん…」

「絶対、次会ったら何で皆揃ってんのって笑ってる」


だけど、

これはあたしが
自分に言い聞かせてるだけだった。


本当はずっとこの現実が
受け入れられてなかったんだ。


だから、

こんなことを言うことで

“瑛司は大丈夫”だって
誰かと共感したかった…
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