17歳─恋のはじまり─
3.「幼馴染って、そんなに特別なのか」
冬休み真っ只中。
病院内のデイルームで
千紗が外を眺めた。
チラホラと雪が降り出して
ギュッと缶コーヒーを
握りしめる。
「よー…」
「あ、佐々木くん…」
そこへ佐々木くんが
やってきて、
ガタッとあたしの前に
座り込んだ。
少し沈黙が流れた後、
「アイツ、相変わらず?」
口を開けたのは佐々木くんで。
あたしはコクリと頷いた。
瑛司は、
あれから目を覚まさない。
先生から説明を受けた
おばさんによると、
血中の酸素濃度が
下がったということと、
意識がなくなったということ
だけ聞かされた。
酸素マスクも
シュー…と音を出すマスクに
変わってて。
素人のあたしには
よく分からないけど、
多分普通の酸素マスクでは
ない気が、する…
病院内のデイルームで
千紗が外を眺めた。
チラホラと雪が降り出して
ギュッと缶コーヒーを
握りしめる。
「よー…」
「あ、佐々木くん…」
そこへ佐々木くんが
やってきて、
ガタッとあたしの前に
座り込んだ。
少し沈黙が流れた後、
「アイツ、相変わらず?」
口を開けたのは佐々木くんで。
あたしはコクリと頷いた。
瑛司は、
あれから目を覚まさない。
先生から説明を受けた
おばさんによると、
血中の酸素濃度が
下がったということと、
意識がなくなったということ
だけ聞かされた。
酸素マスクも
シュー…と音を出すマスクに
変わってて。
素人のあたしには
よく分からないけど、
多分普通の酸素マスクでは
ない気が、する…