17歳─恋のはじまり─
何か佐々木くんと
顔が合わせづらい…


顔を合わせないまま
挨拶をしたあたしに、

佐々木くんは何も言わず
先に行ってしまった。


「…どうしたの、あんた達」

「…えへ」


佐々木くんには、

お礼を言わないといけないくらい
たくさん助けてもらった。


瑛司が入院した日から
ずっとあたしを気にして、

支えてくれた。


だけど…

助けてもらうたび
支えてもらうたび

佐々木くんから痛いくらいに
気持ちが伝わってくる。
< 249 / 302 >

この作品をシェア

pagetop