17歳─恋のはじまり─
「あ、あのですね…」

「………」

「えっと…大変長らくお待たせして…」

「は?」

「いや、その…」



って無理ー!

緊張し過ぎて
頭が真っ白になってきた…!


「何だよ」

「す、好きです!」

「え、」

「だから、その…お付き合いをですね…きちんとして頂きたいな、と」


言った!
言ったよ、あたし!

ドキドキと脈が早くなる。
多分、顔は真っ赤。


それでもあたしは
佐々木くんの目を見た。
< 298 / 302 >

この作品をシェア

pagetop