17歳─恋のはじまり─
ねぇ、

瑛司は今こんなあたし達を見て
笑ってますか?

それとも「しょーがねぇな」って
呆れてるかな?


『幸せになれよ』

『笑え』


瑛司が残してくれた言葉が
今までのあたしの支えだった。

だから今、

こうやって大好きな人の
腕の中に居れる。


ありがとう、瑛司。


「泣くなって、また不細工になんのか」

「う、酷いっ」

「嘘だって。っつーか、嘘だってわかんだろ」


そう言って
佐々木くんはあたしにキスをした。


『幸せになれよ』


あたしは今、幸せだよ…




END

< 301 / 302 >

この作品をシェア

pagetop