17歳─恋のはじまり─
そこには、
やっぱり瑛司の姿はなくて。

予想はしてたけど
それなりに凹む…


あたしは

避けられてるんだ…


そう悟って
重い足を学校へ向けて動かした。



『千紗ー、もう1回バスケしようぜ!』

『えー、もう疲れたよ。瑛司体力あり過ぎ!』

『はぁ?こんなんでバテてんなよ』



瑛司はずっと隣に居た。

遊ぶ時も、
悲しい時も、

ずっと隣に居てくれた。


だけど…、

それは幼なじみだから
特別な存在だから

当たり前だと思ってたんだ。

< 69 / 302 >

この作品をシェア

pagetop