17歳─恋のはじまり─
「だけど、早川のせいじゃないから。俺が自分でやったことだから、責任感じなくていいよ」

「…………」

「じゃな」



ヒラヒラと手を振りながら
遠ざかってく瑛司の背中を見て

立夏も教室へ向かった。


あんなにいい人なのに
千紗は何で佐々木なんか…


『佐々木くん、いい人っぽいよ』


佐々木って、
そんなに惹かれる要素あるの…?


ガララ…


教室の扉を開けて
中へ入ると、

机に伏せてる千紗が
視界に入って。


立夏が千紗の頭を
コツンと叩いた。
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