17歳─恋のはじまり─
立夏があたしの頭に
手を乗せると

自分の席に座った。


考えなって言われても…


「………」


あたしは何かを
見落としてるんだろうか…

大事な何かを。



ガラッ…


「?」


急にシ…ンと
静まり返った教室に

千紗が顔を上げた。


すると目に入ったのは
やっぱり佐々木くんの姿で。



「………!」

バチっと目が合った。

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