17歳─恋のはじまり─
「だから…、アイツもお前のこと好きなんだろ」
「………瑛司のこと?」
あたしの言葉に
佐々木くんはコクン、と頷いて。
「お前が素直だから、お前がどうなるか最初から分かってんだよ。……大切にした方がいいんじゃねぇの、アイツのこと」
「………」
そう言って、
佐々木くんはシャープペンを
持つ手を動かした。
瑛司はあたしにとって
大切な人だよ…
だけど、
瑛司に対する気持ちと
佐々木くんに対する気持ちは、
─────違う。
胸がドキドキするのも、
泣きそうになるのも、
放っておけないのも、
胸が痛むのも、
佐々木くんだからなんだ…
あたしは…、
────佐々木くんが好きだと
思ってしまったんだ。
「………瑛司のこと?」
あたしの言葉に
佐々木くんはコクン、と頷いて。
「お前が素直だから、お前がどうなるか最初から分かってんだよ。……大切にした方がいいんじゃねぇの、アイツのこと」
「………」
そう言って、
佐々木くんはシャープペンを
持つ手を動かした。
瑛司はあたしにとって
大切な人だよ…
だけど、
瑛司に対する気持ちと
佐々木くんに対する気持ちは、
─────違う。
胸がドキドキするのも、
泣きそうになるのも、
放っておけないのも、
胸が痛むのも、
佐々木くんだからなんだ…
あたしは…、
────佐々木くんが好きだと
思ってしまったんだ。