お見合い結婚
「ああいいよ
オレのことは 孝則ね」
「呼べません!そんな…」
「そう?でも新藤先生ってのは
親しみ感が無いと言うか
やっぱり孝則ね」
言われても 呼べないだろうな・・・。
食べ終わったあたしたちは
場所を移動した。
高級ホテルの最上階のラウンジ
雰囲気満点
大人の気分
ガラス張りの店内から見える夜景は
本で見る神戸の夜景よりも
札幌よりも 一番綺麗。
「なんか 魔法の世界に居るみたいで
素敵です!自分も お嬢様になった気分で
それだけでも酔っちゃいそうです」
「おいおい 由香子は
大袈裟だな~」
さりげなく肩を抱き
案内される席へとエスコート。
もうそれだけで
あたしのハートはキュンキュンしてるのだ。