お見合い結婚
「やめてください」
あたしは全力で拒否をした。
「はぁ?ここまで来て?」
「新藤先生 酔ってるんですよね?」
「酔ってないよ
あのくらいでは 酔わないよ」
「いいえ 酔ってるんです!
酔ってることにしてください
そうでないと あたしの中の
新藤先生の印象が悪くなっちゃいます」
「うん?オレの印象が?
どんな印象?」
「素敵で 紳士で・・・」
「それはありがとう
だけど 素敵でもなければ
紳士でもない」
あたしを押し倒した。
「やめてください」
ホントだったら嬉しいなずなのに
身体が 鳥肌がたつくらい拒否してる。
「ふーん 全然違うんだな
噂と」
「噂?」
「西川先生が 君は誰とでも寝るって」
「うそ・・・」
「嘘じゃないよ
現に男をコロコロ変えてただろ」
「それは…違います!」
「西川先生にも 貰いたいものは貰って
すぐ捨てたんだろ」
「貰いたいもの?」
「ネックレス」
あれは 要らない!って言うのに
向こうが 勝手に買ってきて…