お見合い結婚


「もう一年も前のことなのに…
最低です!
新藤先生にまで そんな目で
見られてたなんて
ショックです!」


「そんなことより
しようや!」


両手を塞がれてしまった。


男の力には勝てない。


我慢すれば すぐ終わってくれるかな。。。
抵抗するのを止めた。


悔しくて涙だけが流れて
すすり泣きの声が 静かな部屋に響く。


「何泣いてんだよ」


「・・・・・」


「男を弄ぶとどうなるか
教えてやろうと思っただけだよ
まぁ…今彼女居ないし
Hが 出来ればいいと言う感覚だけ」


入れてた力を緩め
あたしの身体を起こした。


「あたし…そんな女と
思われてるなんて 知らなかった
それ目的で新藤先生が 誘ってるなんて
信じてたあたしがバカでした
今日は 新藤先生が酔ってたって事に
させてください
それなら 明日から会っても
普通で居れると思うから
それでは 失礼します」


酔いなんて 一瞬で覚めてしまった
そして あたしの新藤先生への
気持ちも覚めてしまったのだった。


普通で居れる訳がないけど。。。


あたしそんな軽い女に見られていたなんて。


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