お見合い結婚


湯船に浸かって ボーとしてると
いつの間にか 眠くなってしまって・・・。


「おい!由香!
いつまで入ってんだ?」


遼平の声で目が覚めた。


「やっぱりな寝てると思った!
1時間も入ってんだぞ」


えっ・・・そんなに?


「あ…ごめん
てか 勝手に入ってこないでよ!」


あたしは 反対を向いた。


「今さら 恥ずかしくもねーだろ!
お前の裸なんか見ても
欲情しねーし!」


欲情しないなんて



「ち・ちょっと~ひどい!」


あたしは 洗面器で
遼平に向けて 水をパシャっと
掛けてやった。


「テメー!何すんだよ!
人が親切にしてやってるのに」


あたしの持ってた洗面器を取り上げると
湯船の水を汲んであたしの頭から
バシャっと 掛けてきた。



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