お見合い結婚


今週末には 恒例の
月一の両家の食事会がある。


そろそろ 正式に結婚の話が
出る頃かもしれない。


そんな矢先の朝


「今日の帰りは何時頃?」


会社へ出掛けの遼平に 尋ねられた。


「うん?なんで?」


「今日はちょっと…」


あっ・・・
奈々子さんが来るのか。


いとこだって説明してるんだから
気にしなくてもいいのに。


あ~そうじゃなく
あたしが居たら 邪魔ってことか。。。


「あ~今日ね
あたしもちょうど 予定入ってるから
遅くなるって 今言おうと思ってた」


「そーか ちょうど良かったな
いつも悪いなって思ってるよ」


「別にさ あたしに気を使わなくても
ここは遼平の家なんだし
いつでも あたし出ていくからさ
いつでも 言っていいよ」


そんな事言っておきながら
胸が苦しくなる。


だから さっさと
「と言うことなんで
今日はあたし帰らないかも~
時間気にしないでね
あたし準備するから
いってらっしゃい」


なんて 見送り 部屋へと帰った。








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