お見合い結婚
「母さんとあたしの前で
由香子さんのことが好きだと
言ったのはうそ?」
「ですね…
お姉さんの言う通り
会社を継ぐ為の口実で
今に至ってるだけで
あたしたちの間には
愛だとか恋だとか
無いんです!」
「まんまと騙したわね!」
「すみません」
「どうするの!
親たちに何て言うの!」
「性格の不一致で
別れると言うことになりますね」
「それって
遼平が悪いだけじゃない!
あいつ呼んで 由香子さんを
あんたの都合で利用するな!
って言ってやるわ!」
遼平だけ 責められたら可哀想
その条件をのんだのはあたし。
それに遼平は あたしは
新藤先生と付き合ってると思ってる。
せめて 同罪ぐらいに
しないと可哀想。
「それに…あたしも
付き合ってる人が要るんです」
「したたかな女ね!あんたも!
はぁ~お金ね!要はあんたも
お金が欲しいわけね
どれだけのお金があんたんちへ
送られてると思ってるわけ?」
「それは お返しするつもりで
いました」