お見合い結婚


「だから お願いです
奈々子さんと結婚出来るように
してあげてくれませんか?」


「はぁ?いまさら?」


奈々子さんはお母様が入院してて
お金にも困ってる。


あたしの返す結納金を
奈々子さんちへ回して欲しい。


と 訴えた。


「それにもうひとつ」


あたしたちは四年前に付き合っていた
だから 本当偶然にお見合いのリストに
あたしが居たから遼平は
あたしなら 後腐れがないと
思ってこのお見合いをしたんだと思うと
話した。


「あなたは?
遼平と知って来たのは何故?」


「あたし お見合いをする気がなくて
父に頼まれたから 断るつもりで
相手の釣書なんて見てなかったんです」


「何それ!ドラマのヒトコマ?」


呆れたように笑い出すお姉さん。


「事実なんです
もう限界なんで
皆にお話しします」


「まって!早まらないで
今 それを言ったら
大変になっちゃう!
今日は遼平が居ないんだから
二人揃ってからでないと」


「で・でもぉ~!」





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