お見合い結婚


普通にシャンプーをしてもらったけど
顔にタオルを置かれてるから
お互い顔を見ることはできない。


だけど全くあたしの事わかってないようで・・・


やっぱり 4年の月日
あたしのことなんて
忘れられてる。


大きな鏡を前に座らせられ


「どんな髪型にされますか?」


って。。。


「肩のちょい上までに切って
ふんわりパーマしようかな?
なんて思ってます」


「肩のちょい上と言うことは
10センチ以上も切りますけど
大丈夫ですか?」


「はい!失恋しちゃったんで
バサッと切ってください」


「失恋ですか…君のような人を振るなんて
もったいない バカな男だね」


「そーですよ(笑)なんてね」


冗談を言ってると
雄二さんの手が止まった。


「君のこと さっきから
どこかで会った気がするんだけど
会ってるかな?」


「あたしも そんな気がします」


なんて 少し誤魔化した。


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