お見合い結婚
「あれ?泣いてる?」
「あ…ちょっと
色々思い出しちゃって…
ごめんなさい」
「そっか 失恋したばっかりって
言ってたから 色々被っちゃったか
こっちこそゴメンね
昔の話を出しちゃって」
「いえ…」
「だけどさ 遼平
今の由香子ちゃんと会ったら
ビックリすると思うよ」
「へっ?」
「あの時 以上に
可愛くなってるし
また あいつ由香子ちゃんに
会ったら恋するかも(笑)」
アハハ…
それは無い!
もう 会ったし
会っても何もないし…。
だから・・・
こうして ここで
髪を切るに至ってるわけだし…。
「はい!出来上がり
どう?」
鏡に写るあたしは
前よりは少し 大人っぽく
でも キュート。
「すごい!雄二さんって
魔法の手を持ってますね!」
「魔法の手?笑えるね
まぁ これが オレの仕事だから
気に入ってくれたらなら
また 来てね」
「はい!来ます!
雄二さん指名で(笑)」