お見合い結婚
「もうひとつ 良いこと教えてあげる
遼平は貴女のこと
好きで好きで たまらないみたいよ」
「そんなことないよ」
「あたしが 貴女の居るときに
行ったことあるでしょ?
あの時 『可愛いいとこだね』
って言うと『いとこじゃねーよ』
って『えっ?どんな関係?』
『婚約者』ってそこで
始めて話してくれたんだ
『俺だけが思ってるだけだけどな』
って。。。だから あたしが
『今から言ってあげようか?
間に入ってあげようか?』
なんて 言ったら
『お前には借りは作らない』
ってね。。。
貴女も好きでしょ?遼平のこと
それなら同じ失敗しないでね」
うそ…遼平があたしを?
「貴女の気持ちはどうなの?」
あたしの気持ちは。。。
「好きよ
好きだからマンションを出たの」
「はぁ?」
「奈々子さんと うまくいってると思ったから
あたしが居る必要ないと思って」
「はぁ・・・バカだね
二人ともバカだ!
もー!こんなことろで
こんな話してないで
さっさとマンションへ帰ったら?
あたし 忙しいし
じゃあねぇ~」
奈々子さんは ホントに忙しそうに
帰っていった。