お見合い結婚



絶対 追ってくるという自信があった
だから 家を飛び出たのに
遼平は 追って来ない。


嘘・・・。


奈々子さん
遼平があたしのことを好きだなんて
嘘ですか?


ホントに振られちゃったのかな?


虚しい。。。


もー!!!早く帰りたいのに
こんな日に限って
一階一階 住人が乗り降りして
なかなか 一階につかない。


「乗ってくんな!」
って叫びたいくらいだ。


やっと下へ
ため息付ながら下りると目の前に・・・。


「遅い!!!」


そこには 腕組して
遼平が立ってた。


「なんで?」


「何がスッキリした!だよ
言いたいこと言って逃げんな!
お前が乗ったエレベータは
運が悪いってことだな
逃げられないってことだよ!」


「だって…」


「お前のそう言うところ
何年たっても変わってない!
自分の言いたいこと言って
納得して…少しは
オレの話も聞け!って」


「変わってなくて悪かったわね!」


「まぁ そう言うところも
含めて 忘れられないオレは
アホだな」


・・・・・・







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