お見合い結婚
もし 相手が あたしじゃなかったら?
ホントに結婚して 何か理由つけて
離婚するつもりだった?
それとも その相手にも こんな話してた?
それとも こんな話をせずに
仮面夫婦を続けるつもりだった?
・・・いや・・・あたしじゃなかったら
その見合い相手を 好きになって
幸せな暮らしをするように なってたかも?
色んな事が 浮かんでくる。
「返事は・・・ちょっと考える!」
そんな話をしてると
仲介役の部長さんが
「話が弾んでるようだね~
どうかね?」
と そばに来た。
全然弾んでませんけど?
あたしの思いとは裏腹に
遼平は
「はい!意気投合しちゃって…
たった今 付き合う承諾貰ったんですよぉ~」
なんて 作り笑い。
待って!待って!
そんな話にはなってないじゃん!
考えると言っただけで・・・。
さっき言った弱々しくって
言ったのは 撤回!!!
やっぱりムカつく野郎だ
・・・・・
だが・・・既に遅し。
部長さんは 二人の両親に
「上手くいってるみたいですよ~!」
なんて 余計なことを 伝えてた。