お見合い結婚


だからオレも負けてはいない。


「そんなに北海道が行きて―なら
来年の1周年記念に行くか?」


「マジで?」


由香の顔が輝いた。


「一年おれらが続いたらな」


オレがそう言うと
ニコッとしてた由香の顔が強張った。


「そんなこと言う?
縁起でもない!
それもさ~新婚旅行でさ
今から初夜って時に」


「初夜?言い方古くね?
あれ?由香さん
これから何か起きるのですか?」


「知らない!」


「初夜と言えば・・・
ははぁ~そんなにしたかったのか?
ああ昨夜は準備で疲れてたし
一昨日もなんだかんだって
してないし・・・欲求不満ですか?」


由香の顔を見てると面白くて
オレはわざと言い続けた。


「好きに言ってて
バカバカしい」


由香はそう言って部屋から出て行った。


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