お見合い結婚


この時間ともなると
食堂も空いてる。


「あっ!噂の人物発見!」


木村さんの指差す方を見ると
新藤先生が 一人で食べてた。


「ラッキー!チャンスよ~!
行きなさい」


あたしの背中を押した。


「そんな…
図々しいことできませんって!」


「今お昼ですかぁ?ここ空いてます?
って 行きなさい!」


「いやいや 無理無理」


すると 向こうがあたしたちの存在に
気づいたようで


「おう!木村さん 小山さん
ここ空いてるよ!」


と 手招きをしたのだ。


そこじゃなくても 空いてますけど・・・。


「木村さんも一緒に行きましょうよ~」


「ハイハイ
小姑もついて行きましょうかね」


自分を小姑って。。。ウケる。



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