きっとまた...

私はいま12月の寒い冷たい
屋上に居る...

私の唯一の居場所...

ーぎぃぎぎぎぃぃぃぃー

後ろで屋上のドアが開く音...
誰だろ...
その人わたしのことしってるかな...
知るわけないよね...

そんなことを考えながら
涙でぐっちょになった顔で
振り返った...





『ぉっおいどーした麻彩』



そういったのは聖哉だった。
聖哉はこっちに走ってきた。

本当は嬉しい。すごく嬉しい。
けど今は...笑えない

『聖哉...』

『どーした?麻彩そんな顔して』

『うんん...何でも無いよ...』

『ばかっ』

聖哉は私を優しく包んでくれた

『聖哉の体あったかいね...』

『そうかっ...』

『聖哉私がなんで泣いてるか知ってる...??』

『.........知ってる.........』

『そーか...馬鹿だよね...私...』

『馬鹿なんかじゃねーよ。俺も
前、好きな人にふられちまってさ...
本気だったけど、嘘だよっなんて...嘘
ついてさ...』

『そーなんだ...悲しかったね』

『馬鹿。』

『なにっ。いきなり』

『お前まだ気づかねーのかよ
今の話全部お前のことだよ。
俺、やっぱりお前が諦められない
お前が今どんな気持ちかしってる中で
こんなこと言ってごめん...
でも俺...お前麻彩のことがすきなんだ

だから俺のそばにいて...』

今なら信じていいよね。
今なら信頼していいよね。
聖哉はあったかい
聖哉は優しい
だから...

『こんな私でいいなら...』

『まぢっ!!!やった!!!』

聖哉は子供のように笑った
それを見て自然と私まで笑う


私聖哉が好き。
一人の女として。

ありがとう聖哉。


そのあとわたし達は
優しいキスをした...
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