今の私の願い事
が、ただ一人挙げていなかった。

中池知菜(なかいけちな)

友達。

あまり話したことは無い。

でもいつも私の背中を押す人。

皆が手を降ろしたあと

知菜が手を挙げた。

「私もやる。鈴音とやる。」

私が不安なのを察知してくれたのだろう。

教室の一番後ろの席に座ってる知菜が私に向かって口パクで

『て・つ・だ・う・よ』
と言った。

私はそれが嬉しかった。

私知菜とならこの変なクラスをまとめられるかな。

私は渋々だがパートリーダーを引き受けた。

私なんだかんだで真面目だから引き受けたからには最後まできちんとやるよ。



















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