奏龍~彼等の守るもの~
「話してくれないんだったら連れてくしかないねー。」
男はそう言うと、私の腕を掴み強引に
引っ張った。
『痛い……離して』
私が呟くと、男は
「ダメだよー!今から連れてくんだから!」
……何処に?……
ってゆうかほんとに痛い。
私は抵抗しようとした。けれど男の力には敵わない。
はぁ。どーしよー。
そう思っているうちに、どんどん人気の少ない路地に入っていく。
『…何する気…』
「ん?そりゃやるに決まってるでしょ♪」
はっ?いや、マジで?
気づけばもう遅かった。そこは誰もいなくて静かな路地裏だった。